マイクロソフトは、XBOXで動作する、モーションコントロールシステムを提供したばかりだが、次のターゲットはPCやサイネージが対象となっていることは、ほぼ間違いないだろう。
Kinectは、Microsoftが商用化したNatural User Interface(NUI)である。高性能なグラフィックチップを搭載しているXBOXであれば、拡張現実のアプリケーションもストレスなく動かすことが出来る。しかし、PCのCPUパワーが上がったといえ、グラフィックパワーは一般にはまだまだといったところだ。
余り一般には知られていないが、マイクロソフトは、けっこう昔から拡張現実の技術には入れ込んでいると私は思う。モーションコントロールばかりではないが、Youtubeにも幾つかのデモがアップされている。
- AR Newsroom
http://development.blog.shinobi.jp/Entry/2069/
- Microsoft のCore Tools For Augmented Reality demo
http://development.blog.shinobi.jp/Entry/1491/
- LightSpace from Microsoft Research
http://development.blog.shinobi.jp/Entry/3906/
実はARの主流の技術は、WindowsOS上で動くエンジンが比較的多い。有名どころでは、フランスのTotal Immersion(トータルイマージョン)、ドイツのmetaio(メタイオ)、イタリアのSeac02、そしてARToolworksのARToolKitなど。ほぼ全てがWindowsベースだ。今では、macやクラスプラットフォームのブラウザ上で動作するFlashやJavaベースでも動作する技術が増えているが、最初はMS一色だった。
最初に一般ユーザ向けのPC+Windiws3.1や95でMacと比較して大きなシェアを奪ったMSにっとって、UI / UX は砦のだったはずだ。「Natural User Interface(NUI)」の構想や技術を他社に譲るわけにはいかないだろう。今後どうするのか、動向が楽しみだ。
via
cnet JapanPR