医療業界でもARの活用が開始されている。
多くの拡張現実(AR)アプリが、マーケティングやプロモーションキャンペーンに利用され、それらにクールな要素を加えている。だがARは間違いなく、より広範囲で実用的なケースにも活用できる。医学や教育分野では、AR技術を利用することで人体の筋肉の動きを素早く見たり詳細に理解したりできる。学校や病院が、よりインタラクティブな学習環境で研修医を育てるために低コストなAR技術を採用していくだろう。
ARworksという企業は、アラブ首長国連邦のTop Gear Promotions向けに科学的なARアプリケーションを開発した。目の疾患を治療するために開発された薬「ラニビズマブ」(加齢黄斑変性症の治療に用いられる分子標的薬)の仕組みを、バーチャルな眼球を用いて描写する。
iOSおよびAndroidで展開する同アプリは眼科医専用に作られたもので、眼球に注射を打つことで疾患の原因がどう治癒されるかを映し出している。