ユーザー参加型の学会として発足し、毎回数万人規模の視聴者を集める「ニコニコ学会β」。2013年12月21日、ニコファーレで行われた第5回シンポジウムでは、5つのセッションが行われた。慶應義塾大学の稲見先生が座長を務め、全体のハイライトになった人間の感覚に注目して発表する「研究100連発」を紹介する。(via http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1402/14/news001.html)
3人目の発表者は稲見座長自ら「稲見よりもマッドな研究をしている」と紹介された藤井直敬氏(理化学研究所 脳科学総合研究センター チームリーダー)。 知覚、脳科学についての研究を行っている。「脳をハックすることで新たなリアリティを紡ぐ」と紹介された研究は、脳と感覚の話が中心になった。 眼科医としてのキャリアスタートから、視覚が脳でどう動いているかに関する研究に話は進む。サルの脳に大量の電極を刺したときの、視覚と身体情報の違いについて検証する研究だ。脳のさまざまな部位に200本もの電極を刺して検証を進めたという。研究に十分なデータを取るだけで2年ほどの日数を費やしたという。